OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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AKIO MAEDA

前田 晃生

28歳
会社員
福岡県出身
ゲイ

#009 2016年4月撮影

福岡郊外に3歳から高校卒業までいた僕は、生まれた時から母の風疹を原因に両感音性難聴という聴覚障害を持つことに。難聴で補聴器を装着、コミュニケーション面では聴者には口話、聾者や難聴者などには手話という形で会話しやすいように気を付けている。

障害者になったという事に対して悲しみよりも、疑問の方が大きかった。

なぜ僕だけ耳が聴こえないのか、という思いが強く腑に落ちなかった。

普通の小学校時代に「オカマ」「女の子みたい」などと言った言葉の暴力で同級生からの陰湿な虐めを6年間受けてきた。また小2の頃では学校の外にて顔の認識もなく全く知らない中高生らしき2人から、僕が障害者と分かったのか、差別的な行為を受けて人間不信になった。

社会人になるまで色々な事ありすぎて友達作りも勉強も好きな事も何も出来ずにいた。

色んな人達から心のない言葉を沢山言われてきて、心が酷く傷付き、孤独になった僕は楽しい思い出があまりないと思っている。自殺を考えた時期もあり、とても寂しかった。

18歳の時から1人でデザインを学ぶ学校に通うため東京へ。色々な経緯を経て、27歳の頃ある友達や親に思い切って自分がゲイであることをカミングアウト。

自分の存在価値があることの大切さを気付いた。

今は出来るだけ心が躍る人生に舵を取って生きたいと思っている。まだまだ自分には人間不信が残っており、ゲイ友が少なく、今まで1度も彼氏と付き合ったことないので、これからだなと思いつつ、LGBTsに対する世間の声に波風が絶えなく、人生に何が起きるのか分からないけれど、胸を張って前進していきたいと思う。

隠れゲイがいたってその人の気持ちを尊重し、選択を必要とし、自分らしい生き方を提案して生きていける社会があってほしいし、いいことも悪いことも、それぞれの要素を受け入れて、どうしても大切な人に伝えたい時だけ、カミングアウトできるチャンスを持ってくればいいなと思う。