OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Aoi Kodama

児玉 葵

22歳
フリーター
千葉県出身
FTM

#008 2016年3月撮影

僕の初めてのカミングアウトは母でした。
僕は当時19歳。
いつか言えたら、なんて思っていたのに
治療を始めるにあたってどうしても親の同意が必要で、
言う覚悟ができていなかった僕は手紙で自身のことを伝えることにしました。

読み終わった母は一言、
『治療するんでしょ?あいよ。』
そんな軽い反応に僕は驚きました。

今思えば、
病院についてきてくれたり、僕の知らないところでGIDをたくさん調べてくれてたり、カミングアウトする前でも、冗談ぽく知人に男として紹介してくれたり、お土産に父とお揃いのボクサーパンツを買ってきてくれたり、

それって、

気づいてるんだよってアピールだったんだなぁ、
ちゃんと見ててくれてたんだなぁ、
これらのことって当たり前のことじゃなかったんだなぁ、って。
もっと早く言っていれば、もっと早く治療して少しは男っぽくなった僕らしい僕で、母と過ごせていたかもしれないと思うときもあります。

母は夏に産まれた僕に
【ひまわり】から1字取って【葵(あおい)】という名前をくれました。
ひまわりちゃんじゃなくて本当によかった。
こうなることをわかっててこの名前にしてくれたのかな、なんて思ったりします。

最初にカミングアウトした人の反応が
これから先、他の人にどうしていくかを決めるのに大きく関わるような気がします。
母から始まり、多くの人たちに助けてもらって、20年近く嫌だった性別も変えることができました。
カミングアウトしてよかった、そう思える人たちに囲まれて僕は幸せです。