OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Hiromichi Yoshiki

吉城 洋道

33歳
自営業
宮城県出身
FTM

#008 2016年3月撮影

わたしにとってのカミングアウト。

自分を取り戻せた今でこそ、堂々とカミングアウト出来ますが、心と体が不一致だった頃の自分を思い返すと、本当自分に自信がなくてバレないように生活するのに必死でした。

なぜ、バレたくないかと考えると、1番は周囲の目。偏見、差別に対する恐怖感により、勇気を出せずにいました。
職場ではボーイッシュな女性としてやり過ごし、プライベートでは少しだけ彼女の前で男っぽさを出してました。一人称は「僕」とも「俺」とも言えず、「自分」。

本当は「僕」、「俺」と言いたいけど、職場でも口に出してしまうリスクがあると思い、言えずにいました。
そんな、中途半端な状態で過ごしてきました。
そんな私を変えてくれたのは、当時の彼女(現:妻)の一言です。

「私達らしく過ごせるように、環境を変えよう」

と妻が言った事で、仙台から東京に上京。

誰も私を知らない場所で男性として生活できることの喜びを感じました。
自分らしく生きれる場所ができました。

それから、性別適合手術を受けて、戸籍も男性になりました。

自分に自信がつくようになってから、考えが変わったきました。
「俺は、誰に気を使ってるんだろ?」
「人生一回きり、もう今日は2度とこない」
「自分の人生に誇りを持ちたい」

気付けば、周囲の目ばかり気にしてた以前の私からは想像できない位に、堂々とカミングアウトできるようになっていました。
私から、「勇気」が生まれました。

私は、カミングアウトする事が大事だとは思いません。

大事な事は、自分らしい生き方ができていることです。

カミングアウトは、自分らしい生き方を送るための手段の1つであり、それは人それぞれ異なります。
こんな私でも中途半端な場所にとどまらずに、前に進むことができました。
妻が背中を押してくれたからだと思っています。
今回プロジェクトに参加できたのも、何かのご縁。

このご縁を大切に、私も誰かの一助となれれば、幸いです。