OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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KIYONA ONO

小野 稀代奈 (左)

18歳
学生
神奈川県出身
FTX

#012 2017年11月撮影

わたしは、まだ高校3年生だった夏、母に「いま、じぶんに彼女がいること」を伝えました。
世間一般でいうと、「カミングアウト」にあたるものです。

とても緊張して、半分涙目になりながら、ひたすら慎重に、言葉を紡いでいった記憶があります。
「わたしは今、とても大好きだって言える彼女がいる。将来彼女とどうなるかはわからないけど、今は彼女のことが大好きで、付き合えていて本当に幸せなんだ」と。

その時に気付いたことが、ひとつありました。

わたしはその時、「LGBT」や「セクシャルマイノリティ」、「レズビアン」などの言葉は一切用いずに、自分のことを伝えていました。

それだけで良かったのです。
自分の中ではなにか、「カミングアウト」というと身構えるものがあったのだと思います。
しかし実際には「いま、わたしはこう思う」を伝えたにすぎません。
わたしがわたしのことを伝えるのに、難しい言葉は何一つ必要ありませんでした。

「わたし」は、LGBTという言葉が生まれる前から「わたし」です。
レズビアンである前に、Xジェンダーである前に、「わたし」でしかありません。

もちろん、いろいろな事情をもつ人がいると思います。
言葉を使った方が自分のことをうまく説明できるという人もいるでしょう。

さて、これを読んでくださっているあなたが、
もし「カミングアウト」することに関してなにか悩んでいるとしたならば、「どうかあまり悩まずに」と伝えたいです。

しかし、わたしにとっての「カミングアウト」が「いま、わたしはこう思う」であるように、
自分自身を「LGBT」としてではなく、「わたし」として話をすることができたなら。
その時はきっと、LGBTである人もそうでない人も、もっと自分自身のことを自由に話すことができるのではないか、そう思います。

大事なのは、「いま、わたしはこう思う」の積み重ね、なのだと思います。

REINA MAEDA

前田 礼菜 (右)

19歳
大学生
神奈川県出身
レズビアン

#012 2017年11月撮影

高校の頃、親しい友達はわたしが女の子を好きになると知っていたと思います。レズビアンだとはっきり言ったわけではありませんが、普通の会話を重ねるうちにだんだんとわかったでしょう。例えば皆んながカッコいい男性タレントの話をしている時にわたしは参加しませんでした。あんまり知らない人のことをカッコいいと言うこともできましたが、そういった話題はあまりにも頻繁に出てきます。日常的に嘘を吐くのはわたしには難しいことでした。
大げさなカミングアウトをしなくてもいい世界の方が生きやすいと思います。今はまだ、
わたしがレズビアンだと言えば驚く人もいるかもしれません。高校の時のように周りの人があたりまえに受け入れてくれる社会になるためには、異性愛者でない人が可視化される必要があると考えてます。これから生きやすい社会になっていくなかで、わたしたちの写真が一助になれればとっても素敵なことです!