OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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MAKOTO AMBE

安倍 誠

42歳
公務員
大分県出身
ゲイ

#016 2018年10月撮影

私はまだ知っている人で理解してくれそうな人にしかカミングアウトしていません。でも今回の撮影会にきました。好奇心が勝りました。「どんな写真になるんだろう?」と。
私は、自分のセクシャリティが嫌でたまらなくて、うつ病になりました。その時自殺を図りました。生きていてもしょうがないと思いました。でも今こうして生きています。うつ病に対しても偏見があるこの世の中を変えたくて、自分の闘病生活を語る講演会を月に3~4回しています。
その中で、「どうしてうつ病になったのですか?」との問いにはまだ答える事ができていません。自殺未遂をしたことは言えても、どうしても、自分のセクシャリティを言えないのです。「最後のピース」が埋まらない講演をおこなっています。「いつか言おう」と思っているのですが、周囲が私をどう思うか怖くて言えないのです。その背中を押してくれるのがこの写真になるかなぁと思っています。
ずーっと苦しかったです。今でも悲しいこともあります。でも、私がゲイで、苦しみ抜いたからこそ、他の人の心の機微や揺れに気づく事ができています。理解してくれる人も自分の周りにはいて、応援してくれる人もいます。たくさんのネットワークもできました。私は幸せ者です。
だから、これからカミングアウトする人にも、そうじゃない人にも言いたいです。「セクシャルマイノリティでもいいこともあるよ。人と違う、エキサイティングな人生を送るチャンスを神様からもらったのかもしれないよ。」と。
私はこの写真を遺影にします。私が私を認めて世に知らせようとしたこの瞬間を、私があの世に旅立った後、みんなにみて欲しいから。この写真よりももっといい顔になって、人生を卒業するのが私の目標です。