OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Miho Iida

飯田 光穂 (右)

28歳
会社員
東京都出身
レズビアン

#001 2015年3月撮影

家族でも恋人でも友人でも職場でも、人間関係で最も大切なのは「信頼」だと私は思う。
“この人を信頼してもいいものか”、そして “私はこの人に信頼されているか”。この2つの疑念は様々な不安や摩擦の種なのではないだろうか。

性的少数者であるというカミングアウトは、する人にもされた人にも今の日本ではおおごとになってしまいがちだ。性的少数者の可視化が不十分で未だに嘲笑や蔑視をされる事もあり、カミングアウトには勇気が必要な人が現状では多いと思う。

わざわざカミングアウトなんてしなくても多様なセクシュアリティの人がいると認知・想定されている社会の方が、私はきっと居心地がいい。しかし、そんな成熟した社会ではしなくていいはずの「カミングアウト」は、「あなたを信頼しています」という気持ちを表現できる場合もあり、それは伝えようとすると難しいメッセージの類いではないかと思う。

カミングアウトは、不十分で未熟な今の環境にいるからこそ他者への信頼を表現できる一つの機会であり、この境遇を私は「ちょっとしたラッキー」だと思っている。

Maimi Okuda

奥田 舞美 (左)

33歳
会社員
鹿児島県出身
レズビアン

#001 2015年3月撮影

私は家族、友達のほとんどにカミングアウトしています。全ての人に言えれば、どこでも私らしくいられて心地よく過ごせると思うんですが、職場ではカミングアウトをしていません。

会社には理解のありそうな人もいるけれど、アンチゲイの人もいます。理解してもらいたいとも、努力しようとも思いません。あえて「レズビアンです」とは言ってないけれど、ありのままに話してはいます。「彼氏いるの?」と聞かれたら「同棲してます」とか、「どんな人?」と聞かれたら「看護師です」とか、「見た目はどんな?」と聞かれたら「痩せてて色白です」とか、髪が長かった頃は「ロン毛です」とか、「背は同じくらいです」とか。なんとなく察してくれたらいいと思います。ハワイで挙式する事も、「日本で籍は入れてないですけど、ハワイで挙式してきまーす。」って言いました。そうしたら上司が個人的に結婚祝金をくれました。その時は嬉しかったけれど、相手が女だって言ってないことを申し訳ないなぁとも思いました。帰国後に挙式の写真を見せようか迷ったけれど、やっぱり見せませんでした。ちなみに父は挙式の写真を財布や車に入れて持ち歩いて自慢していると、父の友人からの電話で知りました。嬉しかったです。

いろんな雑誌とかに出る事で会社の誰かの目に留まっているかもしれませんが、その時にただ「そうだったんだ~」って思ってくれればいいです。いつかは結婚したいから「婚約中です」と職場で言っているので、長い長い婚約期間が早く終わればいいなと思っています。