OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
main-image

Satomi Yaginuma

柳沼 里美

26歳
カスタマーサポート
福島県出身
バイセクシュアル

#001 2015年3月撮影

20歳過ぎて久しぶりに帰省した時、当時交際していた女性とキスをしながら撮った写真を見た母。「あなた、レズだったの?」何を今更。「やめてよ!気持ち悪い。」私は笑った。シカトしたり嫌味を言う女の子より、ハッキリ否定された方がこっちも言い返し易い。以来母は私の元カレや男友達はどうしているか、男と交際しないのか、話す度に聞くようになった。身なりも行動も女の私が、同じ女を好きだと認めたくないのだろう。

現在、16歳年上の女性と交際している。その人は私の母とも丁度16歳離れている。16歳ずつ離れた3人で電話した時、酔っていた勢いで真面目な話をした。「女が好きでごめんね。」少し泣きそうだった。母は「別に気にしてないよ。私が気にしたってしょうがないでしょ。」私たちは驚いて、喜んだ。今月、一緒に地元福島に桜を見に行く。私が自然体で、両親が普通より理解してくれている為、彼女から羨ましがられる。

「若いから良いね。受け入れられる時代に生まれたんだよ。私は昔から男の子みたいだったら、あぁやっぱりそうかって言われるはず。親に心配かけたくないし傷つけたくない。」まるで私が苦労していないような口ぶりで、よく喧嘩になる。売り言葉に買い言葉で、「親に隠し事をしている方が罪だ。私を紹介出来ないなんて、私を愛してないからでしょ。」なんて酷いことを私が言って、彼女が泣いてしまうこともよくある。「私だって言えるものなら言いたいよ!」と彼女は泣く。

もっと楽に生きて欲しい。私のカミングアウトは断言するのではなく、ただ隠さないだけ。聞かれたら答え、怪しまれたら説明する。私は女が好き!と言って、周りに脅威だと思われぬよう、控えめにしよう。と、最近思い始めた。彼女と交際してからだ。慎重過ぎる彼女と、大胆過ぎる私はベストな関係なのかも知れない。どんな形でも言えるなら言ってみて、少しでもみんなが生きやすくなると良いね。