OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Yuuki Nakamura

中村 佑基

28歳
大阪府出身
ゲイ

#006 2015年12月撮影

最初にカミングアウトしたのは高校生のとき。相手は母でした

「空手の先生のこと、好きやねん」

一番身近な人の前で、自分を偽ることは、とても息苦しかった

『バレる』ことに毎日ハラハラするくらいなら、自分の口で言いたかった

カミングアウトしてから、母に芸術大学に行きたいという想いも伝えました

結婚できない・子どもが作れない自分は、将来家族を持てない

なら、毎日のご飯のために働き、生きるためにご飯を食べる

そこに生存理由はあるのか?

進学校で周りの友達が、大学を決めてゆく中、ずっとそんなことを考えていました

「好きなことを仕事にして、生きる目的にしたい」そう決断して

その年は大学を受けませんでした

芸術大学から紆余曲折を経て、2014年にプロ小説家になることができました

生き方に嘘をつきたくない

誇り高く、正直でいたい

ただゲイであることは、理解ある一部の知人を除いて今もカミングアウトできていません

生き方の可能性を狭めたくなかったのもありますが、

ゲイであることに迷いがあったから

父親とは五歳のときに離縁したのですが、それを言い訳に

『本来はノンケなのに後天的にゲイになってるだけなんだ、父性的な愛情を貰えれば治るんだ!』OUT IN JAPANに参加する直前まで、そう思い込もうとしていたのです

だからこのイベントに参加することは、ちょっとした荒療治でした

生存理由なんて要らないのです

生き続ける理由もないけれど、生きていて悪い理由もない

人生はあっという間で、たった一度だけ

自分のことを、一番幸せにしてやれる人は自分自身です

今は三月末〆切の賞に小説を送るため、あわあわ言いながら執筆しています

ゲイの青年が主人公の話です

小説だって無事完結できるか、送っても受賞できるかどうかは分からない

ゲイであることにも悩み続けるかもしれない

それでも予測不可能な人生を愛して、楽しんで、人生を最高に込み入らせたい。

そして、あなた自身のことも、固く信じてください。