SAKURA KOHATA
高畑 桜
25歳 |
地域おこし協力隊(元小学校教員) |
広島県出身 |
レズビアン |
#013 2017年12月撮影
「生まれたところや皮膚や目の色で、いったいこの僕の何が分かると言うのだろう」
これは、私の大好きなバンド「THE BLUEHEARTS」の歌詞の一部です。
この歌詞の通り、世の中には出身地や見た目、性別、年齢、学歴など「目に見えるもの」で差別される人々が、たくさんいます。
私は、今まで、自分の「セクシュアリティ」という「目には見えないもの」についてずっと悩んで考えてきました。
そして、この「目には見えない」けれども「差別される人々」の中に、自分もいるんだということに気がついた時。
私は「誰にも知られてはいけない」、「『本当の自分』は隠さないといけない」という自分を守るための「思い込み」を作りました。
ですが、私にとってこの「思い込み」は、自分を苦しめて自分を縛りつけるだけの重たい鎖でしかありませんでした。
世の中に差別や偏見が生まれる1番の原因は、「相手のことをよく知らないから」。
セクシュアリティはあくまでも「自分の1部分」であり、1人の人間の中には他にもたくさんの違う部分があります。
そのどれもが「自分らしさ」を作る大事なピースで、1つでもないがしろにしたり、欠けたりしたら、自分らしさは表現できません。
私は「自分らしさを表現すること」は、この世の中で何よりも楽しくて素敵なことだと思ってます。
「OUT IN JAPAN」に参加して、私は生まれて初めて「自分を偽らず、自分らしさを表現すること」ができました。そして、自分のことを多くの人に知ってもらえるチャンスをもらえました。
この企画を通じて、世界中の人々が自分や相手に重たい鎖をはめることなく、「自分らしさを表現すること」ができるような世の中にしたいです。
そして、1人でも多くの悩んでいる子どもたちに「あなた1人じゃないんだよ」「大勢の仲間がいるよ」ということを伝えたいです。
本当に大切なことは目に見えません。
あなたがあなたらしく生きていけるように、これからもここからエールを送り続けます。