OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。

PROJECT #008

2011年3月11日から、ちょうど5年。OUT IN JAPANの東北撮影会は、これまでの全国撮影会とは違う意味と形をもっていました。日本のなかでも地域社会のつながりが強く、閉鎖的なエリアのひとつと言われる東北を襲った震災。その瞬間から復興のいまに至るまで、多くのセクシュアル・マイノリティの人たちが向き合ってきたハードル、首都圏を中心に進むLGBTムーブメントの陰で地方が抱える課題をぜひ一緒に伝えたい!ということで、東北地域で活動する団体や個人の方々が「OUT IN JAPAN 東北プロジェクト」実行委員会を組んでくださり、様々な企画が実施されました。

3月20日には、「OUT IN JAPAN石巻被災地ミニツアー」、「交流会:私がカミングアウトしない理由~CLOSET IN JAPAN~」、「震災5年目お祈りの会(夕礼拝)」という3つの関連企画が、それぞれの視点とアプローチで開催され、参加者の方からも学ぶことが本当に多かったとの声をたくさんいただきました。

3月21日のメイン企画としては、10日前にプリンセス・プリンセスによるこけら落としライブでオープンしたライブハウス「チームスマイル・仙台PIT」にて、トークイベント「震災とLGBT~当事者からの思い,当事者への思い」、震災関連パネル展示・活動団体パンフレット配布、OUT IN JAPAN写真展(#001〜#005)を開催。これまでにない贅沢な空間となりました。詳細については、OUT IN JAPAN 東北プロジェクトのWEBサイトの報告レポートをご覧ください!(http://tohokurainbowportal.jimdo.com

そして、いよいよ撮影会。プロジェクト立ち上げ当初は、実行委員会のメンバーを含めて50名も参加者がいるかどうか不安の声もありましたが、東北各地からだけでなく、東北以外からも申込みがあり、当日飛び入り参加もあわせると、なんと96組103名の方々のポートレートが撮影されました!恒例のコンセプト・グループショットは、ろう当事者でもあるセクシュアル・マイノリティのみなさんで、「LGBT東北」のメッセージを届けていだきました。2016年11月12日・13日には、「第2回ろう×セクシュアルマイノリティ全国大会」が仙台にて開催されるそうです。

今回は、Gap(衣装提供&スタイリング協力)、SHISEIDO(メイク商品提供)だけでなく、会場協力をいただいたチームスマイル・仙台PIT、仙台若林支部理容組合、地元で活躍する美容師やカメラマンの方々が加わり、運営スタッフとして参加した地元の当事者やアライもあわせて、ボランティアは総勢47名に。さらには、荘内銀行、ストロベリーコーンズ/ナポリの窯などの地元企業からの多くのサポートもいただきました。すでに、東北での写真展開催に向けた動きもあるとの噂も。