OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Yukina Ueno

上野 幸奈

28歳
学生
宮城県出身
FTM

#008 2016年3月撮影

初めてのカミングアウトは高校2年生の冬。友人、姉妹、先生、母…今までの我慢や苦しみを流し出すようにカミングアウトしたことを昨日のように覚えています。
ぼくのカミングアウトは決して上手くはないし、成功したとも言い切れないものでした。特に家族との関係は、自分史上最悪にしてしまったと思います。母とは話せば話すほど傷付け合っていました。『こんなに母を傷つけてしまう存在なら、死んでしまおう』と思うこともありました。しかし、カミングアウトから10年経つ今では、笑って話すことができています。(お互い頑固なので言い合うこともありますけどね!)
友人には、最初っからずっと支えてもらっています。カミングアウト後も『ぱくはぱくだから!』(ぱくはぼくのあだ名です)と、女でも男でも、女子高生でも浪人生でもフリーターでも、どんなぼくでも何も変わらず近くにいてくれます。感謝です。

カミングアウトは大きな決断です。そしてスタートです。
ぼくのカミングアウトが誰かの勇気に、支えになれたら嬉しいです。
今はネットでも当事者と繋がることができますし、きっとあなたの近くにも共感者や理解者はいるはずです。そしてあなたの大切な人は、あなたがあなたらしくいることを望んでいるはずです。今、この瞬間を、悔いのないように生きましょう!
一歩を踏み出したあなたと笑い合える日を楽しみにしてます!

最後に、
女性として生きた時間もぼくにはとても大切な時間です。姉には『歩くカミングアウト』と言われるように、自然体で生きてきたし、そんな自分を受け入れ共に過ごしてくれた人たちがいたからです。感謝感謝の人生です!!これからも感謝を返しながら、笑って生きていきます。