OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Misaki Umihata

海端 美沙紀

25歳
臨床検査技師
岩手県出身
FTX

#008 2016年3月撮影

カミングアウト
大胆かつ繊細、時には自然に
私にとってはそんなイメージ

私がはじめて同性を好きになったのは高校生の頃。
「私、先輩のことが好きになったかもしれない、女性なんだけど。でも、男の人を好きになることもあるんだよね。これって何なのかな?」
当時、LGBTに関する知識がほぼ皆無だった私は、バスの中で隣に座っていた友人にまるで世間話でもするかのように自然に話していた。それがはじめてのカミングアウト。
友人は
「それって両性愛じゃない?」
両性愛?家に帰って早速調べた。世の中にこういうものがあることをはじめて知った。母にネットにあった両性愛のことを少し語ったら、あまりよくない反応が返ってきた。そっか、偏見もあるんだな。少なくても母は偏見をもってる。それから、自分がそうなんだということは隠しておいた方がいいのかもしれない。そう思うようになった。
大学生になり、親元から離れて、自由に羽を伸ばした。LGBTに関する知識やネットやオフ会で繋がったLGBTの友達も増えてきて、そのうち自分の心が女性でも男性でもない、またはどちらでもある中性的な心をもっているということに気が付いた。7、8割くらいは男らしくカッコよくなりたいという願望はあるものの、女も捨てきれない、そんな感じ。これからこの心がどう変わっていくのかは分からないけど、今はXジェンダーという立ち位置で落ち着いている。

この撮影会を通して、沢山の人と出会い、沢山の思いに刺激を受けた。皆の思いが、今もなお悩んでいるLGBTの人たちの元に届き、それぞれが自信をもって生きることに繋がってくれればいいな。

皆で助け合いながら
それぞれが躍進し
皆で迎えよう
新しい良き時代を!