OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Yuki Uno

宇野 友希 (左)

29歳
動物園飼育員
山形県出身
レズビアン

#008 2016年3月撮影

OUT IN JAPANに参加してみて感じたのは、自分が思っている以上に自分の周りにはLGBTである仲間がいたということ。
そして、参加したみんながキラキラ輝いていた。

ただ、写真を公表することが他の人へのカミングアウトの直接的な勇気に繋がるかどうかは分からない。
でも今までのOUT IN JAPANで被写体になった人達の写真を見ていると温かい気持ちになる。

LGBTでもノーマルでも幸せの形は人それぞれだし、これが本当の幸せだとかいう決まりはない。
それぞれの価値観があるのだから。

自分の心に正直になれる日が皆さんに来ますように。

Megumi_Oishi

大石 惠 (右)

26歳
製造業(パート)
秋田県出身
レズビアン / FTX

#008 2016年3月撮影

私が自分自身をレズビアンであると認識したのは高校生のときでした。
しかしすぐに周りへのカミングアウトとは行かず、隠れるように女性とお付き合いをしていました。
異性との恋なら隠さず言うことが出来たでしょうが、同性に恋心を抱くようになったこと、ましてや同性同士で付き合っていることなど、どんな反応が返ってくるのか予測も立つわけがなく、カミングアウトする勇気がそこでは出なかったのです。
転機が訪れたのは高校の卒業式です。
私には2人の大切な友達がいました。しかし進む道が違う為、卒業をもって離ればなれになることがもう決まっていました。彼女達との今までの会話の中で「彼氏出来た?」という会話は勿論あったのですが、その度に私だけは本当のことが言えず戸惑っていました。
友達に卒業したあと会うことはないだろうと思い、引かれる覚悟で私は口にしたのです。「実は私、女の子が好きなんだ」
絶対に軽蔑されたと思いました。否定されて当然だと。
しかし、彼女達は「別にいいんじゃない?気にしないよ」と返してくれました。
その答えが私に小さな勇気を与えたのです。
その後、私にとってカミングアウトをすることは「一つの意思表示」となりました。
カミングアウトをすることで新しい出会いもありました。理解に苦しむという人もいました。そんな時に助けになったのは、やはり友達の言葉です。
「メグちゃんはメグちゃんのままでいいんだよ」

カミングアウトはとても勇気のいることだと思います。
言えずにいる人がいることも知っています。
正直、カミングアウトをするかしないかは本人の自由です。
無理に言う必要も隠す必要もない。
私は自分らしく生きたいからカミングアウトを選択しました。
周りの人の支えがなければ私だって一生隠して生きていたかもしれません。

今度は私が、私と同じような思いをしてきた人の力になりたくて
OUT IN JAPANに参加を決めました。

悩んでいる人へ。
あなたは決して一人ではありません。
少しでもこの声があなたに届くことを願っています。