OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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SAKURA OOSHITA

大下 桜 (左)

27歳
バーテンダー
広島県出身
レズビアン

#013 2017年12月撮影

私がレズビアンだと初めて自己認識したのは中学2年生の頃でした。
それまでも、小学生の時の初恋の相手が女性だったことや男性とお付き合いする中での違和感や「人を好きになること」への感覚が理解できずになんとなく自分が一般的ではないのだなと薄々感じてはいましたが、中学2年生の時に初めてお付き合いする女性の恋人ができ、人を好きになるということがこんなにも複雑で幸福なことなのかと、今まで名前を付けることができなかった感情がスッと腑に落ちた瞬間でした。
「私は女性が好きなだけで好きという感情には性別は関係ないんだ」と自分以外の人間を愛することができることをとても嬉しく思い、安堵と幸福感で心が満たされた瞬間を今でも覚えています。

他者へのカミングアウトも幸せなことに周りの方々に恵まれて、批判的なことを言われたことはありませんでした。

むしろ「どんな感じなの?」「どんな人がタイプ?」などの友人たちからの質問にも答えを持っていることが嬉しくて、「もっと聞いて!」と思うほどでした。私にとっての世間はセクシャルをマイノリティーと感じさせるものではなく、私のセクシャリティを個性と受け取ってくれる優しい世界でした。
今からカミングアウトをしようと悩んでいる人、できなくて困っている人に強要するつも
りもカミングアウトを促進したいわけではありません。

ただ、実は私たちが思っている以上に世間は受け入れる準備もできてきているし、優しい世界になってきているよということを伝えたくてOUT IN JAPANに参加しました。

YUI OKADA

岡田 唯 (右)

31歳
主婦
広島県出身
レズビアン

#013 2017年12月撮影

『私のカミングアウトは友人への「今、女の子と付き合っている」から始まりました。恋人の話しが出来ない辛さから複数の友人にカミングアウトしました。色々な意見があり、「それってどうゆうこと?」「友達とどう違うの?」「それじゃあ結婚とか子どもとかの幸せはどうなるの?」「男じゃダメなの?」と、最初は肯定的ではありませんでした。

ですが、自分の出来る限り説明し続けるとやっと「あなたが幸せならいんじゃない?」と納得がいかないなりにも少しずつ認めて貰える様になりました。その後は親や姉妹に「私の事愛してるでしょ?なら認めて」と押し切り、現在では恋人を恋人として認めて貰える様になりました。
私は子どものいる姉や友人には積極的に話す様にしています。私がカミングアウトするのは自己の利益だけでなく、今から社会に出て行くセクシャルマイノリティと言われる人が少しでも普通に接して貰える様にと願うからです。無知や無関心は人を傷付けたり苦しめたりする事があるという事を少しだけ意識して貰える様に自分の周りから少しでもと思います。全ての人がカミングアウトすれば良いとは思いません。ですが、少しでも快適に生活する為にはカミングアウトも有効な手段だと思います。』