OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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YUZUKI SATO

佐藤 結希

36歳
窯業
広島県出身
MTF

#013 2017年12月撮影

「私」という存在、「あなた」という存在。
どちらも外見、身分証明書etc…からしか見えない人間。
男性として産まれ、違和を持ちながらでも、「諦める事」から始まった私。
二次成長期、社会的要因も、不安で潰れそうだった。
2000年に入り、法改正。lgbtQi に明るい兆しが見え始めました。
私がその改正を知ったのが、最近の事です。
その時には、私には家族がいて、大切な守るべきものが沢山。
諦めていた物が一気に溢れて………。
私の想いと、家族の想い、学校、生活、パートナー。
「決断」という岐路がこんなに重い物だと感じたのは生涯先にも後にもありません。
一年考えた末、カミングアウトの一歩を踏み出した時、感じた事、「きっとわかってくれる、信じたい」
冒頭でも記載した通り、文字と外見でしかみえません。しかし、大切なあなたへ伝えたいと思える事が不安より進もうとする原動力となりました。
伝える勇気、受け取る気持ちと今まで無かった価値観をどう消化し、考えるのか?!
受け取る側の気持ちを伝える側も、察しなければわかりなさいは、あり得ません。
私の最初のカムアウト。パートナーから
「あなたが決めた事ならばついていきます」
と言ってくれた事が、今でも支えになっています。沢山泣いて、沢山お話しました。
伝える重さ、受け取る重さも同じです。
家族という絆、大切な人が、「私」の今を支えて頂けているように思います。
心より感謝の気持ち「ありがとう」。

未来をどうしたい、でも…と、とても不安な気持ち、迷いや葛藤に登りきれない壁はとても高いと思います。
決断するのは自身です。自分自身を弱いと思っていませんか??決してそんな事はありません。
どんな道を選ぶ事になっても、それは、決して間違った物ではなく、今を力いっぱい、自信を持って進む事ができたなら、私はカムアウトしてもしなくても「幸せなこと」だと思います。
信じる心、大切な人へ、想いを込めて………。