OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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KENICHI IWATATE

岩楯 憲一

33歳
会社員
東京都出身
ゲイ

#018 2019年6月撮影

ゲイの人にすらゲイと伝えるのが怖かった自分。今や米国生活で出会った親友、日本帰国後の職場の同僚、しまいには赤提灯の居酒屋の知らないおっちゃんにまで(笑)カミングアウトしており、自分をさらけ出す守備範囲(攻撃範囲?)が徐々に広がってきています。

職場の同期会でカミングアウトした時は、「ストレートでも同性にドキドキする事があるから、ストレートもどこかでゲイなのかもね」と言われ、驚きと同時に安心感が芽生えたのもいい思い出です。

色々なカミングアウトを通して、自分のセクシュアリティ(=ゲイ)は出身地、血液型、キャリアと同じように自分の構成要素の一つに過ぎないという感覚になっています。この調子で、今後もマイペースに(だけど、たまには相手のペースも尊重しつつ)身近な人に・これから自分の身近になってくれる人に、色々な要素の集合体である自分を伝えていきたいです。

もちろん、諸先輩方の努力の賜物や海外の影響もあって、日本もカミングアウトしやすい世の中になってきているのも事実で感謝。それを踏まえつつも、理解ある親友や同僚はもちろん、ストレートだったらなかったであろう素敵な出会いや恋愛がここまで自分の背中を押してくれました。いつか自分も誰かの前へ進む一歩を手助け出来る日が来れば良いなと思います。

ゲイである事は自分の構成要素の一つに過ぎない一方で、必要不可欠なものです。なぜなら、この要素が人生を楽しく生きるユーモアと豊かさをどれだけ自分に授けてくれたか計り知れないからです。