MASAHIRO YAMAGUCHI
山口 真広
36歳 |
印刷会社勤務 |
熊本県出身 |
ポリアモリー |
#018 2019年6月撮影
「恋愛対象は一人ではない」
これだけでも、日本では偏見の目で見られます。
気持ち悪がられるかも・・・
嫌われるかも・・・
仲良くしてもらえなくなるかも・・・
ポリアモリーであることをはっきり自覚した時、周囲に打ち明けるべきかとても悩みました。もちろん無理にポリアモリーであることを打ち明ける必要がないことはわかっていました。
でも、打ち明けないことで誤解が生まれるのも不本意ですし、後出しで「ポリアモリーであること」を打ち明けても「一対一の恋愛が当たり前」と思われている文化の中では揉め事しか生まれないだろうと思い、ある日「隠さず、自分に正直に生きよう」と決めました。
カミングアウトする生き方を決めて数年。
第一声では驚かれますが、幸いなことに「そういう価値観や生き方もあるんだね」と言ってくれる人が多いことに気付きました。
そして最も嬉しかったのは「たとえ価値観が違っても、山口さんが私たちの友人だということに変わりはない」と言ってもらえたことでした。
もちろん、時には心無い言葉をかけられることもありますが、それはもう「仕方のないこと」だと思います。
異なる価値観を受け入れられる人もいれば、受け入れられない人もいる。肯定する人もいれば、否定する人もいる。それも「多様性の一つ」ではないのかな…と。
僕は色々と考えた結果、カミングアウトする生き方を選びました。でもこれを誰かに無理矢理すすめることも無いですし、カミングアウトしたから凄い!という話でもないと思っています。
ただ何かを選ぶ時、選択に迷った時、「どの選択をすれば、自分が楽になるのかな?」ということは、いつも大事にしています。
その選択をした結果、幸せを感じることもあれば、苦しさを感じることもあります。
でも自分がその時に信じて選んだ道。悔いは無いです。