カミングアウトに拘っていたのは
10代〜20代前半のことでした。

性自認や性的指向という人が持つ多くの面のうちのたったひとつの形成、それを周りにどう認識してもらうかがとても重要なことのように思えていたのです。

幸いにしてこの国では同性を愛することを公言したとしてもその人の命を奪う権利は誰も有しません。公言したことで他人の目線が良くも悪くも変わり、命を奪われるに相当する目に遭ったとしても、自由は持っている。

社会の歩みを遅く感じても、誰かの理解を長く待ち続けていたとしても、自分はすぐに変わっていくことができる。他の誰でもない自分が「これが私」と肯定ができるようであればいい、と思います。