OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
main-image

NOBUKATSU MINOURA

箕浦 信勝

53歳
大学教員
千葉県出身
ゲイ

#012 2017年11月撮影

ゲイの私にとってのカミングアウトは、そう簡単なものではありませんでした。クリスチ
ャン・ファミリーに育ったことで、(最初っから受入れてくださるクリスチャンファミリーもあることは知ってますが、)自分の中での同性愛への否定感、そして周りの人々からの否定的な反応、無関心、距離をおかれることなどがあり、「周囲の人はそんなもんなんだ」と納得できるようになったのは、50代になったつい最近のことです。

また、大学で教員をしている際に、隠れゲイの学生さんから距離を置かれたりも経験し、すっかり隠している二重生活者とはかなり違うものだと思いますが、「バレバレである」ということも、楽しいことばかりではないのは身にしみています。
とはいえ、先進国から大幅に遅れをとっている日本に於いても、状況は変わってきています。

私がティーンエイジャーだった、1970〜80年代に比べたら、自分たち向けの情
報も多いし、(正確でないものの)周りの人々の理解も格段によくなってきています。

これからカミングアウトをしていく人たちに理解してほしいのは、「状況が良くなったからカミングアウトできる」ということよりも、カミングアウトをする人が増えていくことが未来の世の中を変えていく大きな力になるということです。

世の中の状況の変化は加速度的に変わってきています。皆さんにも、是非世の中を変える原動力の一端を担ってほしいです。

10年後、20年後は確実にベターな世の中になるはずですが、是非それを自分たちが起こしていることを肌で感じてほしいです。