OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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KAZUHISA NAKAHARA

中原 和久

42歳
会社員
神奈川県出身
ゲイ

#020 2019年9月撮影

昔、ゲイであることを自分の周りの誰にも言えなかったころ、
ゲイだとバレるのが怖くてしょうがありませんでした。
「あいつオカマだ」「なよなよしてる」「ゲイじゃない?」なんて、
言われるのが、人と違うんだと認識させられることがとても嫌でした。

きちんとカミングアウトを友人たちにしたのは30歳になったころ。

海外で暮らしていた妹に5枚にわたる手紙を書いてカミングアウトしました。

その後、友達を失うような気がして怖かったけれど、
でも勇気を出して、何人もの友人にメールにてカミングアウトしました。

ほぼ全ての友人たちの反応はとても優しいものでした。
「気づいていたよ」「もっと早く言ってよ!」「カミングアウトしてくれてありがとう」。
そんな友人たちとはいまでも連絡を取り続けています。

今は、金沢の地で、誰に何を隠すこともなく(体重だけは非公開です)、楽しく暮らしています。
周りの人たちに、もうゲイだということを隠してはいません。
それでも仲良くしてくださる方々はたくさんいて、今が今まで生きてきて一番幸せです。

金沢21世紀美術館で、2,000枚を超える OUT IN JAPAN の写真を見たときに、その写真に囲まれている時に、胸がいっぱいになって、涙が溢れました。
誰にもゲイであることを言えず、たくさんの小さな嘘をついて生きていた当時の自分に、いつかは楽に生きられるよ!と伝えたいです。

私は今とても幸せです。
カミングアウトして良かった。
心も軽くなりました。
どの女優さんがタイプなんて小さな小さな嘘も、つかなくてよくなりました。
過去の経験も「彼」を「彼女」に変えなくても良くなりました。

小さな嘘でもこれ以上つきたくないなぁって思っていたのが…、
気にかかっていたのが、今ではスッキリです。

レスリー・キーさんに写真を撮影していただけた、ということ。
それもとてもいい経験になりました。
普通の自分が、輝けた気がして、とても嬉しかったのです。

どうもありがとうございました。

OUT IN JAPANに参加させていただき、とてもとても嬉しかったです。
憧れの方々と同じ空間に写真を展示していただける、そして、今はカミングアウトができない誰かに勇気を与えられたら、これ以上の喜びはありません。

私は、生まれ変わってもゲイとして生きたいです。
そんな風に思えるのも、今がとても楽しいから。

写真家のレスリー・キーさんを始め、ゴンさん、関係者各位に
心より御礼申し上げます。

ありがとうございました!