カミングアウトは“選択”です。
私が初めてそれを“選択”したのは高校２年生の冬でした。小学生の頃から、女の子っぽい仕草だったため、よく友達に「どっちなんだよ」「男が好きなの？」といじられていました。その度に「そうじゃない」と自分を否定し続けて来ました。でも、初めて好きな人が出来た時、もう自分に嘘をついて、周りに嘘をついて隠すのは嫌だ、そう思いました。堪えきれない思いを友人に泣きながら打ち明けました。それから。私は自分にも他人にも嘘をつかずに生きていくことを“選択”しました。でも、「自分らしく生きる」権利は誰もが生まれながらに持っています。選択するものではありません。「自分らしく生きる」ことを選択する必要すらない社会を目指すために、私はカミングアウトを“選択”しました。