OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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SAKI YASUOKA

安岡 祥

24歳
大学院生
大分県出身
レズビアン

#014 2018年4月撮影

自分がレズビアンかもしれないと思ったのは高校生の時でした。
そのことは案外すんなり受け入れることができましたが、カミングアウトとなると話は別でした。
初めてのカミングアウトは幼馴染の女の子と話していた時で、緊張するわたしに彼女の反応は
「おまえ今頃気づいたん? 小学校の時から知っちょったし」
と、あっさり。それに拍子抜けして
「知ってたん? 早く教えてくれればよかったんに」
と答えて終了。今にして思えば幸運な出来事でした。
それからは話す必要があれば、隠さず言うようにしています。
理解できないとはっきり言われることもありますが、聞き流されるよりはよっぽどまし。
「自分の周りにセクシャルマイノリティーはいない」と思っている人たちに気づいてもらえるだけでいい。
今はまだそれだけでもいいと思っています。
やりたいことをいつも応援してくれる両親、夜中の恋バナに付き合ってくれる妹、レインボーパレードを一緒に歩いてくれる友人、セクシャリティはわたしの一部でしかないと伝えてくれる先輩……。
カミングアウトしたおかげでそれまで以上に深く話せるようになった相手がたくさんいます。
言わなくても生きていけるのかもしれないけれど、それはどこかで嘘をつき続けるということでもあります。
もし自分の嘘に疲れてしまったのなら、カミングアウトするという選択肢を考えてみてもいいのではないでしょうか。
セクシャルマイノリティーだろうがなんだろうが誰にとっても息のしやすい社会になりますように。