TADAAKI SAITO
斎藤 忠明
37歳 |
会社員 |
熊本県出身 |
ゲイ |
#014 2018年4月撮影
僕は19歳からカミングアウトをしました。当時は本当に冒険で、友達が一人もいなくなる覚悟でカミングアウトしました。
友達に言い終わるまで、1年ほどはかかったと思います。
なぜ、そんな労力をかけてまでカミングアウトに踏み切ったのか。
僕にとっての原動力は「怒り」でした。特定の誰かに対する怒りではなく、なぜに理不尽なルールで自分の「好き」という気持ちを伝えれないのか。そこに怒りを感じたのです。
カミングアウトというのは、自分の環境を変えるための武器だと思います。武器だから、自分も相手も傷つける時がある。でも、守ることもあります。傷つけるのが正しいのか、傷ついたことが悪いのか、未だに解らないし、これからも解らない。でも、その時に信じたことをやるしかない。どんなに行政が変わったり、世界が変わっても、自分の身の回りは自分で変えるしかないと僕は思います。
誰かがいつか変えてくれる。それはそうかもしれません。でも、所詮は「いつか」自分の決める「今」ではないです。
こうやって写真を撮ってもらったり、色んなイベントに参加したり、当事者の友達を作るというのは、自分自身の誇りや自信を身に着けること。自分の勇気という武器をアップグレードする為に必要なことだと思います。
色んなことを経験して、色んな人と仲良くなり、自分自身の「勇気」を強くしてカミングアウトしてほしいなと思います。