OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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TAKAHIRO TSUSHIMA

對馬 貴裕

38歳
自営業
宮城県出身
ゲイ

#014 2018年4月撮影

「お父さんには言わないで、家庭が崩壊するから」
というのが、人生初のカミングアウトの反応でした。
自分は元々東北の出身ですが、福岡に来てもう13年になります。
完全アウェイだったからこそ、カミングアウトも自由にでき、
ゲイライフも当初想像できないくらいに満喫できています。
地元って、しがらみが多いですよね。
親兄弟、親戚、学校などなど。
自分はそれが重荷でした。
彼氏や友だちと街を歩いてもびくびくしないといけない。
何かにつけて窮屈な想いがありました。
だから地元を遠く離れた福岡で、
それまでの経歴に一切拠らない、完全にフラットな、
「ありのままの自分」を見てくれる人がたくさんいたからこそ、
本当の自分を知ってもらいたいという気持ちも強くなりました。
それまでの全てのしがらみから解放されて、
今、ゲイという自分をしっかり自覚した自分自身でいられるのは、
ものすごく楽で楽しいです。
もし自分のセクシュアリティで悩んでいたら、
地元を離れて一人暮らしをオススメします。
今はSNS上で同じセクシュアリティの友だちも作りやすいし、
ゼロからスタートする価値は大いにあると思います。
カミングアウトはしてもしなくてもどちらでもいいことだと思います。
大事なのは、アナタがいろいろなものに左右されず、
「ありのままの自分自身」でいられるかどうかです。
100人の愛想笑いをしあう友だちより、
たった1人でもいいから、ありのままでいられる友だちを作りましょう。
カミングアウトはそういう人にするのが理想だと思います。
そういう人に限って、
「知ってた笑」
「え、だから?」
という肩透かしの反応をしてきます笑
肩肘張らず、素の自分を出せる人が見つかると、
人生一気に変わっていきます。