母にカミングアウトした時、
母からすぐに出てきた言葉は

「先ずは、自分でそのことを受け入れなさい。
そうしたら、あなたは幸せになれるから」でした。

カミングアウトしたら母は泣くと思っていたのに、
泣いたのは僕の方でした。（笑）

それが１０年前で、それから
僕はその言葉をずっと意識して
生きてきたような気がしています。

時にゲイである事が嫌で嫌で仕方がなくて、
なぜ自分だけって卑屈に思った時期もあれば、
何か自分は特別なんだって思い込みたい時期もありました。

いろいろな人に打ち明けて、
いろいろな言葉をもらい
いろいろな挑戦をして
いろいろな経験をして

今辿り着ついた自分の中でのこたえは
「引け目を感じる事でもなければ、なにか特別な事でもない」
人を好きになると、知りたくなるし触れたくなるし一緒に居たくなる。
ただただ、それは自然のことで、
そこに性別も国籍も年齢も全く関係のないこと。

本当に大事なことは、
性別なんかじゃなくて、区別することでもなくて、
あなたがあなたらしく、自分の人生を生きること。
好きなものを好きでいること。

誰かが、ではなくて、
自分が、自分を認めたとき世界は変わるのだと思う。
どんなプロセスを踏むのか
どんなドラマがあるのか、人それぞれだけれど
その全てがあなたを豊にし、
自分の幸せを知る、大切なステップになるのだと信じています。

あなたの世界を変えるのは、あなた。