OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
main-image

YU NAKAZATO

中里 佑

30歳
会社員
福岡県出身
ゲイ

#014 2018年4月撮影

自分が男の人好きかも?と思い始めたのは中学生の頃で、その当時は女性を好きだと思う気持ちはあったので男の人に対してはカッコイイなーと思う程度でそこから恋愛感情に進むという事は特にありませんでした。
それからは自分の気持ちを押し殺して、こうやって男の人が好きっていうのはおかしい事なんだ…変な事なんだ…と思う日々を過ごして周りの人にも「男の人好きなの?」と冗談半分で聞かれたりして、その度に「本当の自分はそうだけど皆本当の自分を知ったら嫌いになるだろうし、人間関係も崩れる」と思い苦笑いで否定するばかりでした。
そんな自分の考え、生き方を変える事ができたのが30歳の誕生日1週間前くらいの職場のごく少数で行なった飲み会でした。その時は皆アルコールがいい感じに入り心の奥底に眠っている闇…みたいな話をしていく事に。周りの皆が話していく中で断固として話をしませんでした。今までカミングアウトした事なかったし、否定されてしまう事が非常に恐怖でした。そんな時に1人の女性が「闇は誰にも話しなかったら闇でしかない」と言ってくれて、その言葉に勇気を貰い自分は1人だけ外に呼び出し男の人が好きな事を伝えました。本当の自分を知っても受け止めてくれました。その後待ってくれてた人達にも伝えましたが皆きちんと自分の事を1人の人間として受け止めてくれて正直驚きでした。この時に話を聞いてくれた人達は今でも相談にのってくれたりアドバイスをくれたり非常に心強い理解者です。
この出来事をきっかけに自分の否定的な考えが変わり、男の人を好きになる、男の人と付き合う、男の人と別れる、男の人とデートをする、LGBTの友達ができるなどなど…それまでの自分では経験できなかった事が経験できました。

人によっては理解なく否定したりする人もいると思いますが、きっとその様な中でもきっとあなたを支えて助けてくれる人は必ずいます。
だから今の自分を否定せず1歩ずつ少しでも前に進んでいきしょう。