YUSEI KAWACHI
河内 雄勢
29歳 |
会社員 |
石川県出身 |
ゲイ |
#020 2019年9月撮影
僕にとって、友人や知人にカミングアウトする事は、特別難しい事ではありませんでした。
156cmという小柄で童顔な容姿的にも、ひょうきんなキャラクター的にも受け入れてもらえるだろうなと自分の中で自信があったからです。
ただ、家族へのカミングアウトはやはり緊張しました。
結果、否定はされなかった。
でもそれは、そもそも”セクシュアリティー”というモノに対しての認識ができていないから、特別否定する理由がない、そんな風に感じました。
理解を示してくれるようなこともなく、身構えていた分、何かがじわじわと崩れていくような感覚が長く続きました。
何か理由がないと実家に帰れない。
そんな風に感じていましたが、今回の金沢での撮影は僕に前向きに帰るきっかけをくれ、その気持ちの後押しをしてくれました。
そして家族にもほんのちょっぴり考える機会を与えてくれるきっかけとなり、肩が軽くなったような、そんな気持ちになりました。
カミングアウトで身近で大切な人と衝突が起こること、もちろん苦しみや困難はあるでしょうが、僕はそれすらも羨ましかったです。
だって悩んでくれるって事は、きっとそれまでその人と良い関係を築いていた証拠だと思うんです。
もしそんな人がいたら、その考えてくれている事を評価してあげて欲しいと僕は思います。
もちろんカミングアウトした自分自身に対しても、相手の反応がどうであれ、そのこと自体が素晴らしいと自分を評価してあげてください。
そして、このOUT IN JAPANのプロジェクトを通して、LGBTQに対する認知がより進み、これから先さらに多様性に対する理解が深まることを願っています。