OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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MIKI NANRI

南里 美紀 (左)

29歳
デザイナー
佐賀県出身
FTX

#014 2018年4月撮影

私のパートナーは女性です。
体は女性だけど、心は男性でも女性でもない性でいたい。そんな私のパートナーは女性です。
小さいから「女の子だから」という言葉をずっと聞いていていました。いつしかそれが嫌いになりました。洋服も女性用を、恋愛も男性としなければならない。周りから絶対的なルールに縛られている気がして嫌いでした。
男性とも女性ともお付き合いをして、我慢せずに、ありのままの『私』で振る舞えたのは女性でした。
今は好きな服を着て、好きな人と町を歩くことができています。それだけで生きやすくなった気がします。前の私よりも今の私の方が、私らしくて大好きです。
パートナー、セクシャリティの話を周りの人にカミングアウトをするのには、まだ少し勇気が必要です。より自分らしくいられるように、自分の中の第一歩を踏み出してください。そして、いろんな人が受け入れてもらえるそんな社会になりますように。

KIMIKO NODA

野田 貴美子 (右)

24歳
医大生
福岡県出身
レズビアン

#014 2018年4月撮影

初めて女性が好きだと確信した19歳の時、私は1人だと感じていました。「LGBT」という言葉や、世の中にはヘテロセクシャルではない人がいるということは知っていても、この世にはレズビアンという存在が自分1人だけのような、体に力が入らなくなるような気持ちになったのを覚えています。
今まで男性が好きだと思っていた自分さえも信じられず、誰にも言えない秘密ができてしまったと思っていたあの時、誰かがそばにいて「あなたは1人じゃない」と言ってくれたら心強かったのかもしれないな、と今は思います。
カミングアウトするのは、誰かのためというより自分のためです。でも、その1つずつが少しずつ世間を変えていくのではないかと思います。
いまクローゼットで過ごしている人たちに「カミングアウトしよう!」なんていうつもりはありません。私も完全にオープンになることはできていません。でも、カミングアウトなんてしなくても、当たり前のように異性愛以外のセクシャリティが誰でものすぐそばにあるような、そんな世の中になっていってほしいな、と願っています。
私の今の夢は、今のパートナーと「ふうふ」としてずっと過ごしていくことです。近い将来に叶う夢だと信じています。