DAISUKE SHIRAKAWA
白川 大介
40歳 |
会社員(テレビディレクター) |
大阪府出身 |
ゲイ |
2018年春。勤める会社の一番大きな会議室で行われた「LGBT研修」の冒頭で「ゲイの当事者です」とカミングアウトしました。自分の声は、少し震えていたと思います。
メディアで性的マイノリティについて伝えられる機会が増えていくのに、「伝える側」の中には当事者がいないことになっているんじゃないか?「伝える側」にも当たり前に当事者がいることがわかれば、仲間たちの伝え方も、会社の空気も、社会ももっと変わるんじゃないか?という思いが、背景にありました。
あれから4年。
LGBTQについて伝える機会がますます増えました。他の部署からも「こういう時はどう表現すればいい?」と相談が来るようになりました。会社のキャラクターに、多様性を象徴するレインボーカラーの仲間が増えました。同性パートナーに対しても、異性の結婚と同等の休暇や祝い金の制度ができて、たくさんの同僚から祝福をうけました。プライドパレードも、今年は会社の仲間たちと一緒に歩きます。
自分も、会社も、社会も。これから、さらにどんな変化を目撃し、伝えることができるのか。今はそれが楽しみです。