OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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KOMEI FUJIMOTO

藤本 孔明

34歳
会社員
福岡県出身
ゲイ

マイノリティとして生きることには辛さや葛藤があると思います。

それは社会の構造やマイノリティに対する理解の無さから生じることもあれば、自分自身との葛藤であったりすることも。私の中でカミングアウトとは自分との葛藤を経て成り立つものでした。

社会全体でマイノリティに対する認知を向上する、仕組みが作られることで皆が生きやすくなる事も大切ですが、同時に自分で自分を縛り付けない様にする事もとても大切な事だと思います。

私はセクシャルマイノリティであるのと同時に自身の性格や振る舞い、人からどう見られているか、どうあるべきかに囚われて苦しんだ側面が大きい人間です。無意識のうちに自分自身も社会の”常識”や”こうあるべき”という視点に染まり切っていたのです。振り返ると、この様な考えから自身のセクシャリティを過剰に意識し、自分を抑え過ぎていた事が”葛藤”の大きな要因の一つであったと感じています。

現在、自身の思考の”歪み”や”不必要な常識”に気づけたことで、より自身にフォーカスをして生きることができる様になりました。自分を肯定できたこと、自分らしくいることが生きやすさに繋がることに気づいてからは、少しずつではありますが友人や親しい職場の人にカミングアウトを行っています。カミングアウトできたことで”隠し事”が減り、ようやく人間らしく息をしながら生活ができるようになってきている気がします。

今回、自身の生きやすさの変化を感じていたタイミングでOUT IN JAPANの募集を目にし応募に至りました。この企画を通して自分を世間にEXPOSE (露出)することに勇気がいりましたが、こんな人間も社会にいるのだというVISIBILITY (可視化)に繋がれば、と思いますし、写真・文章をご覧頂く中でマイノリティ、マジョリティ関係なく世間や自分自身の”常識”に縛られないという”生きやすさ”の気づきを得て頂ければ幸いです。