genichirou nitta
仁田 玄一朗
40歳 |
会社員 |
宮崎県 |
MTX |
#005 2015年11月撮影
カミングアウトについては少しずつ少しずつ行ってきました。
家族、同僚、またご近所。少しずつ浸透させていくというやり方で自分のアピールをし何とか行いました、といってもフェイスブックから報告したようなものですが。髪を伸ばし服装も女性に近づけ間違われる、思われるスタイルで生活し、見た目を改善することでより近づけていけるように心がけています。「40年も生きてきて今更?」と言われますが近年までは情報も少なく生きてきた生活環境や教育にて自分と言う「個人」を形成しそれに従うしかなかったというのが実情かと思います。
それに伴い、次の誰かの勇気あるカミングアウトに安直に「エール」は贈れません。その人の事情が(人生が)カミングアウトを許すか。というのが大前提だと思います。そう言った事情のなかで声を出して「私は私」とどれだけの人が叫べるのか。カミングアウトすることで何が変わり、何を失うのか、何を得るのか。何も変わらないのか。計り知れない損得計算をした上で行わなければ成りません。
自分の気持ちに素直に答え「私は私」と素直に言えるとどれだけ楽なのか。
LGBTレインボー活動において認知が広まりつつあるとはいえ、現在は始まったばかりです。先駆者によって活動の歴史もまだ浅い。
そんな中で「私は私」と言う言うなればワガママを貫ける「貴方は貴方」を許してくれる環境なのか。または損得計算をしなければ成らない環境なのか…容易い事ではないと思います。
これからカミングアウトを行う方に送るエールは…
少しずつ焦らず、自分を表現していきましょう。
貴方の人生と言う物語に新たなるページを書き足して自分の物語を完成に近づけることが出来たなら、完成が遠くても、物語が書き続けることが出来たなら。
それは完成へと近づいていけると思います。