OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Sara Perez

ペレス サラ

31歳
会社員
マドリード、スペイン
レズビアン

#005 2015年11月撮影

私は、2011年に「自分が何も悪いことしていないのに、なんで自分を隠さないといけないのか」という疑問が心の中で大きくなり、世界にカミングアウトしました。当時、「彼氏がいるの」と聞かれる度に、彼女がいるのに「自分が付き合っていない」と嘘をついてしまっていました。

世界にカミングアウトすると決心したのは、LGBT当事者に勇気を与えたく、自ら行動をしないとなにも変わらないと気付いたからです。平等な社会になるために、まず、自分の周りの人に自分の存在を知っていただくことが大切だと信じています。

自分に気づいたのは21歳のことです(当時2005年)。男性が好きなのか女性が好きなのか悩んでいました。そして、初めて彼女ができて、初めて「愛」を感じました。男性に対してこのような深い気持ちになったことがなく、嬉しくて嬉しくて自分の胸から溢れるような暖かい気持ちでした。家族にカミングアウトをし、大変サポートしてくれました。家族内の信頼関係が更に深くなり、大変心強く感じましたが、日本では周りのLGBT当事者がほとんどカミングアウトしていなく、「カミングアウトは怖いものなんだ。してはいけないことなんだ。嫌われるんじゃないか」と思ってしまったのです。クロゼットでずっと生活していましたが、「彼氏がいるの?日本人の男性はどう?」と聞かれるたびに「嘘」をつくことが嫌で、自分のことも嫌になりそうでした。

現在は、平等な社会を目指し自分を隠さない生き方をしています。皆は「自分らしく」生きれる社会を皆で作っていきたいです。そのために頑張って行きます。