OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
main-image

miki toyomasu

豊増 美樹

24歳
整骨院助手
長崎県
FTX

#005 2015年11月撮影

私は、母親や妹、友人たち、恩師、結構色々な人にセクシャルマイノリティであることを伝えています。

私にとってカミングアウトは日常です。

ですが、カミングアウトをすることは多数の人にとって大変な事だと思います。

なぜ、私がセクシャルマイノリティである事をカミングアウトするようになったのか、少し書かせていただきます。

私にとってカミングアウトが日常になったのは、精神障害を患ったことが大きなきっかけだとお思います。

私は高校入学直後、体調不良により、不登校になりました。その時心療内科を受診し、後に双極性障害であると診断されます。

私はそれまで、考えや気持ちを自分の中に押し込めることが当たり前で、本当に思うこと、本当にやりたい事に気づく事すらできずにいました。

それが、不登校になり両親と本音をぶつけ合うことで、精神障害になり自分と向き合うことで、自分の意見を言えることの尊さと、本当の自分を知ることができたのです。

よって、私はカミングアウトすることを大切にしています。本当に生きやすい自分を知ることができたものそれこそが、カミングアウトだからです。

そして、偽ることない自分をみてもらってこそ、良い関係が気づけるものだと思います。

そこで終わる関係など、私は初めから必要としていません。

でも確かに、いきなり『私はセクシャルマイノリティです』というのは相手も驚かせてしまうかもしれません。

ですので、普段から小さなことでも、少し匂わせる程度にでも、本音を言うようにすることがいいのです。

もちろん、相手の気持ちも汲めるようになることは必要です。

少なくとも、カミングアウトはゴールではないということをお伝えしておきます。

カミングアウトは、伝えた相手との絆を深めるきっかけにすぎません。

そう、日常のワンシーンなのです。

どうか、カミングアウトするすべてのセクシャルマイノリティに少しの勇気と、大きな幸せを…。