OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
main-image

HANAE NOMURA

野村 花江

26歳
研修医
東京都出身
バイセクシュアル

#019 2019年8月撮影

前々からFacebookで、LGBTQの方々のアイコンを見るたび「OUT IN JAPAN」というのは何だろう、私も参加したいと思っていました。大好きな沖縄での撮影があると知り、参加を決めました。参加してみたらやはりとても素敵な写真撮影でした。
中高時代は女子校だったため同性愛に対して否定的な気持ちはなく、大学で女の人を好きになった自分が異常ではないかと感じて、その気持を卒業間近まで封印していました。職場でのカミングアウトを始めたのは2018年の12月頃でした。
今回の撮影では、会場ではまず自分の職業や出身地、セクシャリティを紙に記入しました。私はただ写真を撮られたくて参加を決めたわけですが、このときに初めて、自分の顔とLGBTQであることがネットに出るんだ、職場の仲間や友達に知られるかもしれない、今後の人生に影響が出るかもしれないと感じ怖くなりました。撮影会は、男性のカップルが子供を抱いているのを会場全員が幸せそうに見守るようなとても素敵で温かい場所でした。私の撮影のときも、「よくそんなに表情変わりますね、驚きました」と言って下さった方がいました。写真家さんが一流俳優さんたちを撮っているような方であることを後で知り、本当に嬉しかったです。
カミングアウトはしてもしなくてもいいと思います。確かに楽になったり、肯定されたり相手と仲良くなれたりしました。それをしなくても私は人に愛されているし、見守られているし、注目されています。自分が注目されたくてしていたような側面があると感じ、最近は言いたいときだけ言っています。先日女性に告白しましたが、言葉だけかもしれませんが有難うと言われ素敵な言葉もたくさん貰いました。告白したことに微塵も後悔はないです。その後気まずくなるような事があるなら、それはLGBTQだからだけではないはずです。私が今後誰を好きになっても、幸せであれると心から思ってます。このレポで誰かの心を揺さぶることができたなら嬉しく思います。