OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
main-image

KEVIN KAWAI

河合 ケビン

36歳
Wedding Plannner/バー経営
岐阜県出身
ゲイ

#019 2019年8月撮影

私にとってのカミングアウトは、相手が喜び、お互いが幸せになる合言葉のようなものです。

カミングアウトは、伝える本人はもちろん、伝えられる相手にも、心の準備が必要だと思います。なのでしっかりとカミングアウトされる相手の事を考えて伝えるようにしています。

まずは相手が受け入れられる状態なのかをしっかり見定めること。
例えば、お酒の席で和んだ場であるとか、相手の仕事や、プライベート、時間的金銭的に切迫せず、人の話に耳を傾ける余裕がある状態なのかどうかとか、、、

さらに相手がカミングアウトする事で、誤解、心配をしてしそうな事を想定して、それを払拭できる打開策まで用意します。

それはメンターであり、兄のような存在の元会社上司にカミングアウトしたことから学びました。
15年前からお世話になるそのメンターに昨年カミングアウトをしました。
僕は会社に勤めている間、ゲイである事を言いもしないけど、聞かれれば否定もしないニュートラルなスタンスを取っていました。それは自分がゲイである確信に至る事で、お互いに何かメリットがあるのかどうか、、、それがなかったので、ニュートラルでストレスのないスタンスを取っていました。が、会社を辞め、独立をし、ゲイである自分と自分の大切な家族、友人、そしてこれから出会う人たちを幸せにするためのビジネスモデルを展開していく上で、メンターへのカミングアウトが必至でした。それはもちろん喜んで受け入れてくれて、「これからもずっと応援させてほしい、やっと言ってくれたか!!」と二人で涙を流しながら酒を飲みました。自分のジェンダーと周りのみんなのおかげで独自のビジネスモデルを作ることができました。そしてさらに自分の属するマーケットが拡大して、幸せが生まれるのであればゲイの社会も自分自身も、そして僕のメンターもハッピーです。人生でも大きなカミングアウトの一つでしたが、幸せで嬉しい大切な思い出です。

まだ親にはまだ伝えられていないので、虎視眈々と相手と自分にとって充分な準備が整うのを待っています。
一生孤独な人生を送るのではないかと心配する親なので、長く人生を共にするだろう←パートナーができた時伝えたいなと思っています。孫は難しいけれど、自分は一人じゃないよ幸せだよと伝えられたら、きっとただ「僕はゲイです。」と言い捨てられるよりはマシな反応をしてくれるのではないかと期待しています。
そしていつか親とパートナーと一緒に旅行や、食事に行ける日がきたらいいなとおもいます。

自分と相手のことをちゃんと考えることが、伝えやすく伝わりやすい、幸せにつながるカミングアウトになるのではないかとおもっています。

僕の周りのみんなが、幸せで健康で豊かな人生を送れるように僕は人生を歩また決めました。何かできることがあればぜひお声がけください!