hiroki goshima
五島 弘樹
49歳 |
自営業 |
大分県 |
ゲイ |
#005 2015年11月撮影
幼少期に、女児の様に育てられ、学童期には「おかま」との虐めを数年間経験し、成人後には婚約者との生活の中で、やはり居心地の悪さからゲイとしての生活を始めたのが30歳。
私を女の子の様に育てたちょっと風変わりな母親は、今では認知症を患い、私は介護の為に作春から九州の実家に帰り、父親 父方の伯母 母の3人を面倒見ながら、家事と仕事の毎日。世間的に家庭を持た無いと認識されている我々にとって親との関係は、歳を重ねるにつれ重くのしかかる人も多く、同じ苦労を抱える仲間との会食がたまの息抜きの毎日です。
常人の拙い人生でも、人に助けられながら初老を迎え、未来に待つ「死」に向かって身体はどんどん辛くなりますが 心はだんだん柵から解き放たれる毎日。語るには早いでしょうが、それなりの苦労と幸せを経て、今の普通で有れる自分に素直になりたいと、この活動に参加しました。
月並みだけど、色んな悩みや苦しみも、時とともにやがて去ります。積極的に自らをオープンに出来無い人もまだまだ多いこの国で、普通に生きる私の様な人間が、色メガネ無く、自分に正直に生きられる時が来る事を願い、そして、生きる事が困難で厭世的な時代にこそ、この活動が目にとまり、「生きる」事の一助になる事を祈念しています。