Kota Ishijima
石島 コウタ
53歳 |
ギタリスト、作曲家、役者 |
東京都 |
MTF |
#005 2015年11月撮影
物心ついた時から、「あ、間違った性に生まれてしまった」と気付いてました。
母に「ボク、ホントは男の子じゃないよ」と伝えてましたが、もちろん取り合ってはくれません。逆にもっと「男の子らしくしなさい」と叱責される次第でした。
幼少時から物凄い違和感と疑問を抱きながら内向性を強めてました。
父の仕事の関係で4歳の時からイギリス、アメリカ、インド、帰国後再びアメリカ、
とハイスクールを卒業するまでに17回の転校。
何処に行っても文字通りの「アウトサイダー」でした。
その後、美大を経てニューヨークで広告代理店でアートディレクターを務めるも、内に秘めていた違和感は潜在的に大きくなり再び迷走。
プロ野球の世界に入り、NPBで3球団、MLBで2球団と渉外担当を二十余年務めました。
しかし長い間、蓋を閉じ、深く強制的に潜在化させていた私の違和感はもはや歪曲していました。
2003年のある晩、とある事件から私の「真性」が潜在下から噴出…
その圧倒的なパワーに慄いた私は自殺未遂を図りました。
幸いにも友人たちに助けられた私はその後、真の私、真のコウタ、
つまり「女性」として生きて行こうと決断。ホルモン治療を始めました。
2008年に帰国後は、ミュージシャン/俳優として活動しています。
トランスジェンダーの自殺率は非常に高いのが現状です。
私が友人たちに助けられたように、余生は同様のお悩みを抱えてらしている方々のアシストをさせていただきたいと切に思っております。