OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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RINA MATAYOSHI

又吉 莉奈

30歳
NPO職員
沖縄県出身
レズビアン

「わたし、今彼女がいる」大学を卒業してすぐの頃、沖縄から関東に来ていた、母親にだけカミングアウトした。困惑した顔だった。「そう。どんな人なの?」困惑・驚き・不安 色んな感情が渦巻いているような顔だった「お父さんには、言わないでね。」
自分の中で「受け入れてもらえないだろう」が前提にあり、交際相手については、親に話をすることは、もともと少なかった。
でも、彼女のことは大切な人だから伝えたかった。理想的なサクセスフルカミングアウトストーリーでは無かったけれど、とりあえず伝えることはできた。
それから5年以上経ってやっと「◯◯ちゃんはどうしてる?元気なの?」と私のパートナーのことを聞いてくるようになった。
その変化は、両親の理解しようという努力と私自身の変化もある。自分の心に従った選択でも、人にどう思われるかが先にきて、自信が持てなかった。誰か他の人に認められるのを待って、求めて、自分が一番自分を認めていなかった。
時間はかかったけれど、自分が一番かっこいいと思う自分でいる時に、そばにいたパートナーとその家族、友人たちの存在が「まず自分で自分を一番リスペクトすること」を教えてくれた。
自分の大切な人に理解してほしい、認めてほしい。でもまずは、安心して自分でいられる場所を確保して、自分で自分を認めること。自分らしい自分を愛すること。それからでも遅くないと思う。