生まれたときの性別が女性、性自認が男性、恋愛対象は男性です。
LGBTのなかでもマイノリティです。

カミングアウトできたのはほんの数年前です。
長い間ずっと自分の性別に違和感を抱えていました。
まだホルモン治療も性適合手術もしていないので外見は満足していませんが、今は少しだけ生きやすくなったと思います。

このプロジェクトを知ったとき僕もぜひ参加したいと思っていたので、今回参加できたことは本当に幸せでとても嬉しいです。

過去に、女性としてしか生きられないならそれを楽しんでやろうと可愛い服を着て化粧をしていた時期もありました。
それを褒めてくれる人もいましたがそのたびに、上手く表現できないのですが、心の奥が重たかったのを覚えています。

2010年頃から同年代の急死が相次ぎ
「僕も明日生きてる保証はない」と強く自覚したのと同時に「祖父(享年83歳)くらいの年齢まで生きるかもしれない」と思い、自分で自分をごまかすのは終わりにすることにしました。

カミングアウトは”しなければならないこと”ではありません。
でも、今のままではつらいと思う人は、方法は様々ですが少しずつ表現してみるのもありだと思います。
大切なのは「どのように生きるか」「人生の最期に後悔しないか」なんじゃないかな。

大丈夫、ひとりじゃないよ。僕らがいるよ。