中学、高校、大学と女子校育ちの私…。
周りの女子たちは他校の男子校生との放課後デートに夢中…。
そんな私も周りと話を合わせるためだけに他校の先輩とお付き合いする事になりました。
毎週色々な場所に連れて行ってくれる彼、でもなんか…違う…全然ときめかない。これが私の初めての気づきでした。今までも同級生や部活の先輩を好きになることがあり、その度にこれは好きなんじゃなく単なる憧れだと自分に言い聞かせていました。でも頭の中は好きな女の子の事で常にいっぱいでした。そんな悶々とした10代を過ごし、気づけば20代…。私はそのモヤモヤが何なのか確かめるべく女子だけの密会パーティーに参加しました。本名も素性も分からぬ人同士の集まり… いささか不気味でした。が、なぜか居心地が良く本当の自分に出会えた気がしました。この限られた空間なら自分の本当の姿を曝け出せる気がしました。徐々に友達も増え自分と同じ境遇の人がこんなにもいるという事を知りました。私は今まで自分は変人で同性が好きなんておかしいと思っていましたが、好きな気持ちに変もおかしいもないんです。だって好きなんだもん。そう考えられるようになり今までの息苦しさはなくなりました。
今の私の課題は親や大事な友人へのカミングアウトです。親にも友達にもまだ話せる勇気が持てず、本当の自分を出せずに曖昧な言葉で濁す日々を過ごし気づけば30代に…。このままじゃ前に進めない、そう思いその今回OUT IN JAPANの撮影に参加させて頂きました。今回参加させて頂いた事で一歩殻を破れた気がします。いつかLGBTQの人達が堂々と自分の好きな人を好きと言えるようなオープンな時代が来ることを願っています。