学生時代の海外留学中、仲の良かった友達に「ゲイバーに行ってみたいんだよね」とふと冗談半分でいってみたところその友達に「…is there something you wanna tell me?(もしかして僕に何か伝えようとしてる？)」と言われた。そこで僕は「yes」と答えるだけで暗にカミングアウトをした事になった。友達の反応はごく自然で、いつも日本では勇気を振り絞ってカミングアウトしてたが、こんな環境があるのかと驚いたことを鮮明に覚えている。

現在は、公私にわたってセクシュアリティをオープンにして生活しており、今では飲み会でLGBT関連の話題が議題に上がるなど、皆がLGBTに対して興味と理解を持ってくれている。

自分のセクシュアリティーで職場などでいやな思いをしたことはなく大変恵まれている環境にいると自覚するとともに、より多くの当事者に同じ思いを味わってもらいたいと感じている。

LGBTが当たり前の社会になるように自分自身も貢献していきたいと思うと共に、今後もこのプロジェクトを通じて、多くのLGBT人々にカミングアウトという選択肢が増えることを願う。