yuya makizono
牧園 祐也
32歳 |
NGO代表 |
福岡県 |
ゲイ |
#005 2015年11月撮影
心に在ることを「言えるけど、言わない」ということと、「言いたいけど、言えない」ということは、違う。
これは私が尊敬する、HIV陽性者の心理ケアの仕事をしている方の言葉です。
誰でも、ひとつやふたつ、何かしら心に秘密を持っているものではないでしょうか。
例えどんなに親しい人だとしても、何もかも全てを曝け出す必要は、もちろんありません。
けれど、打ち明けたいこと、一人では抱えきれないことを「言えない」ということは、やっぱり辛いことだと思うんです。
私はいま不思議な縁で、自分のセクシュアリティを表に出して仕事をしています。
両親や姉にも、カミングアウトしています。
ですが、親戚にまでは伝えていません。
こうして名前と顔を出すことには、実は多少の不安もあります。
だけど、この不安を越えて踏み出す一歩が、次の誰かの勇気になるのなら。
そう思い、このプロジェクトに参加しました。
誰もが、「言いたい」ことを恐れずに「言える」社会になりますように。