OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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AKIYOSHI TANAKA

田中 昭全 (右)

41歳
自営業
香川県出身
ゲイ

#016 2018年10月撮影

香川県三豊市という地方で、ゲイという自分のセクシュアリティをカミングアウトするようになってから15年以上の歳月が経つ。もちろん、最初からオープンにしていたわけじゃない。23歳頃までは、他の誰にも告げられなかった。その頃に転機があり、本当に信頼できる友人たちから始めて、少しずつ少しずつ拡げていった。
田舎は保守的だから、イヤな反応する人もあったんじゃないかと思うでしょう?でも、そんなことはほとんどなかった。ぼくがたまたまラッキーだったのもあるかもしれない。でもそれ以上に、「この人ならカミングアウトしても大丈夫」と思える、よっぽど信頼してる人にしか言わなかったから、その慎重さもよかったんじゃないかと思っている。
30歳でパートナーの川田有希と一緒になってからは、完全にオープンにした。最初こそ父親の反発があったものの、ふたりが幸せなところを見るにつけ、納得したみたい。今では双方の両親が交流を持てるまでになった。
40歳を越えた今は、何も不安に思うところがない。隣には一生を共に過ごすパートナーがいて、小さな平屋の一軒家も手に入れた。念願の室内犬も飼い始めて、家族が増えた。何気ない日常が何よりうれしい。こうやって歳をとるのは、とてもステキなことだなと思う。
クローゼットの中で怯えるしかなかったかつての自分に伝えたい。「君の未来は大丈夫!」だと。

 

YUKI KAWATA

川田 有希 (左)

33歳
自営業
香川県出身
ゲイ

#016 2018年10月撮影

カミングアウトって何でしょうね。
ゲイってことは秘密にすることでも何でもないと思っています。

私たちは周りに特にカミングアウトすることはないのだけれど
ごく自然に受け入れられています。
友人、親戚、親、職場。

みんな理解あって幸せだね!なんて言われますが、
聞かれなければこちらからカップルですと言いません。
だって異性間のカップルでも同性でもそれが普通じゃないですか。
一緒にいたら恋人、夫婦。もしかしたら友達。

ただこの世界に自分がいる!と表明できるこのイベントは素晴らしいと思います。
ぜひ参加して、とは申しませんがあなたの歴史の大きな一ページになることは保証します。