OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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JIRO TABUCHI

田淵 仁朗

39歳
農業
香川県出身
FTM

#016 2018年10月撮影

正直カミングアウトっていうのは意識的にやったことがない、物心ついた頃から 自分は男だと思っていたし、親に注意されても(僕は男だ)って言いまくって生きてきた。中学生の頃からは大人になったら男になるって言うようになった。バイトや就職の面接も男として働きたいとお願いしていたし、同僚にも初めての挨拶でFTMであることを説明してきた。なので僕の周りの人の99%は男として接してくれた。なぜ手術をする必要があったかというと当時の彼女との付き合いが2年3年となるうちに彼女から子供が欲しい、普通の男と結婚がしたいと言われ、それを止める事は出来なかった。だから戸籍を変えようと思った。手術して結婚ができるようになっただけで僕自身は何も変わらないのに自分の親も彼女の親も、付き合っている間も、結婚にも障害はなかった。でもそれはたくさんの先輩達のお陰でテレビでLGBTについて流れていたり、イベントを開いてくれてきたお陰だと思う。 戸籍に関係なく好きな人と誰もが結婚できる時代はもうすぐだと期待している。カミングアウトできなくて悩んでいる人、カミングアウトしなくても堂々と生きればいい、後悔しない日々を送って欲しいと思っている。