OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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SHINYA HAMAKAWA

濱川 真也

32歳
会社員
岡山県出身
ゲイ

#016 2018年10月撮影

僕がゲイになったきっかけは小学四年生ぐらいに見た母親のレディースコミックの特集でした。たまたま見ちゃった雑誌の特集にこういう世界もあるんだなと子供ながらも当時から理解していました。
六年生ぐらいになって男子と接していると好きという思いを感じるようになりました。
当時はこれが恋だということをわかっていなかったと思います。
やがて大人になるにつれて自分は男性が好きなんだと思うようになり性的に好きな人も出来ました。
初めてのカミングアウトはその好きな先輩でした。
不安はありましたが自分が好きな相手に隠しておくのは嫌だったから勇気を持って告白すると
「ゲイであっても君なのは変わりないんだから嫌いにはならないよ」
と言われ、不安から開放された感じがしました。

それからはカミングアウトは自分を大切に思ってくれている人にだけしています。
カミングアウトにあたって色々な葛藤は自分の中でありました。
たまたま認めてもらえただけで必ずしも認めてもらえるとは限らないと。
でも自分に嘘はつきたくない。ありのままの自分を見てほしい。
その意思が強かったから迷わず打ち明けれるようになったのかもしれません。

カミングアウト自体は軽く考えてるから出来るんだと思われるかもしれませんが、自分はすべての人に好かれたいから嘘を通してまで偽りの自分を演じるより、嫌われてもいいからありのままの自分をさらけ出せれる自分がいいと思ったから行動に移してます。
けして軽くは考えていません。
偽りの自分を演じるのはその人と親しい関係というより上辺だけの関係だと思うから。
嫌われる勇気を持つということは大切なことです。
カミングアウトする相手は繋がりのある全ての人ではなく、自分がこの人なら理解してくれるだろうと思う相手にすればいい。
わざわざ、自分からカミングアウトすることはしなくていい。
相手に聞かれたら、そうだよ。って応えるだけ。
後は、相手に任せる。そこで繋がりがなくなるのならそれまでの関係だったと。

本当に大切に思っていてくれる人はそばにいるかも知れません。その人はあなたがいてくれて良かったと思っている人。あなたと出会えて良かったと思っている人。
迷っているなら今一番自分が大切に思っている相手に打ち明けてみてください。心の中でなにかがきっと変わるから。
嘘をつかなくていい、ありのままの君でいいんだよ。