SHIHO SATO
佐藤 志保
22歳 |
準公務員 |
徳島県出身 |
レズビアン |
#016 2018年10月撮影
「『異性愛者』のラベルをそっと剥がそう。」
私にとってのカミングアウトは、周囲の思い込みに対して「そうじゃないんだよ」と静かに示すことです。
言葉の力は大きい。
物事の本質を照らし出すことも、隠して偽ることもできます。
「恋」は異性とするもの、「男」は強くあれ、「女」は愛想良く、などなど。
言葉には固定観念だとか先入観なんてものが沢山紐づけられていて、目の前に立っている人の本当の姿を見えなくさせてしまいます。
例えるなら、中身の見えない小瓶。内容物を示すラベルが貼られているけれど、小瓶の中を覗いて直接中身を確認しようとする人は少ない、といった感じでしょうか。
だから私は、「佐藤志保」という小瓶に貼り付けられていた「異性愛者」のラベルを剥がすことにしました。かと言って、別のラベルを自ら貼るつもりもありません。ラベル越しではなく、接してくれる人自身の目で、私という人間を見てほしいからです。
「セクシャル・マイノリティ」は「カミングアウトをする人」と同義ではありません。
カミングアウトするかしないかは自由であり、その範囲や手段もまた選択の自由があります。
私は、周りの人と私自身を好きでいるために、「ありのままの私を見てもらう」という態度を選びました。
あなたも、どうか、あなたが最もあなたらしく振舞える選択を取ってください。
一人じゃないよ!