YUMI KADOTA
門田 裕見 (左)
50歳 |
パート |
愛媛県出身 |
トラニチェイサー |
#016 2018年10月撮影
私達カップルは聴覚障害です。
今のパートナーと付き合う前も同じくトランスジェンダーの人と付き合った経験があります。
その前は結婚していましたが、離婚しました。
私は自分がLGBTに無関係と思っていたが、そうでは無かったと。
何故、自分はFTMの人ばかり好きになるんだろうと思って調べたらトラニチェイサーである事が分かり、気分がスッキリしました。
母親は受け入れてくれ、兄弟も受け入れて、
父親は抵抗があり、私は私だからと生きて来ました。
でも、周りの人からは
「ゆみがレズなんて気持ち悪い。信じられない。
おかしくなった?」等言われたりしました。
私はハッキリ
「ビアンではないです。トラニチェイサーです。」と
説明をしたりしますが、理解はなかなかです。
人を好きになるのは悪い事じゃない。自由だよ。
相手がどんな人であろうが、自分がときめいた人だから、悪くないよ。
自由になる権利はあるよ。
みんな幸せになって欲しいから。
今のパートナーとは3年になります。
年も20歳離れています。
今まで自分の素を出せていない私が居たが、
今のパートナーと一緒になってからは本当の私と言う素の「ゆみ」が出た様に感じます。
心もリラックス出来てパートナーに感謝です。
愛媛県にはまだLGBTの事を知らない人が多く居ます。
少しずつですが、手話サークルでLGBTの手話を教えたり、
今まで使っていた手話「ホモ、レズ等」を「ビアン、ゲイ等」の正しい手話を教えたりして理解を少しでも広げています。
MIMU OKAMOTO
岡本 美夢 (右)
31歳 |
会社員 |
愛媛県出身 |
FTM |
#016 2018年10月撮影
自分は生まれつき聴覚障害があります。
幼い頃はLGBTも浸透しておらず、自分も知識や情報がありませんでした。
なぜ、男性よりも女性が好きなのか?
なぜ、この身体は男性では無いのか?
この言葉がいつも頭の中にありました。
小学生の時に同級生から女の子が好きな事は隠した方が良いよ。と言われ、そこで自分が普通ではない。と現実を突きつけられた気分になりました。
そこからは自分を偽り、男性と付き合ったりもしましたが限界は来ます。
生きる事への希望も無く、只々虚しい日々にサヨナラをしよう。と。
30歳で死ぬ事を決意したのです。
けれども27歳で最愛のパートナーに出会いました。パートナーのおかげで自分はトランスジェンダーだと分かり、発達障害がある事も教えてくれたのです。
自分に自信を持ち、様々な障害と向き合う事を教えてくれたのはパートナーのおかげです。
いつの時代でも誰でも、同じような苦しみや悩みを抱えていると思います。
でも、大丈夫。
人生は一度きりですが、スタートはいくらでもいつでも出来るのです。
あなたの人生はあなただけのもの。
沢山の方と触れ合い、本当の自分を見つけて幸せになりましょう!