“私は女の子が好きです
髪の短い女の子
胸が大きい女の子
優しい顔をした女の子
背の高い女の子
いろんな女の子を好きになります

そう伝えると、

男の人の代わりなんじゃないの？
と言われます
過去に何かトラウマがあったんじゃないの？
と聞かれます
ブームが過ぎたらどうせやめるんでしょう？
と笑われます

その度に私はちがうんですよと答えます
頑張って好きになる必要がないから、女の子が好きです
トラウマなんてあってもなくても、彼女をそんな過去を忘れる為の道具にしたくありません
LGBTブームなんてものが来る前から、私はもうずっと、当事者で、ブームなんかで変わったり終われたりしたら、もう逆に有難いくらい、ずっと自分を呪ってきました

けど、呪いみたいに地獄みたいに苦しいのに、けどもう途方もなく幸せなくらい、恋をしています。その相手が女の子なだけです。

こういう一つ一つを伝える行為を全部ひっくるめて、私はカミングアウトと呼んでいます。

たまに、へえ、私もだよと言われたり、
どんな彼女さんなの、と聞かれたりします

私はそれがとても嬉しいです

“