OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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shintaro koizumi

小泉 伸太郎

47歳
会社員
東京都出身
ゲイ

#006 2015年12月撮影

自分にとって、セクシャリティをカミングアウトする事は、全く無縁な事だと思っていました。それをする事により不利益の方が多いし、別にゲイである自分自身を「特別」だと思っていなかったからです。ゲイであろうとなかろうと、誰の力を借りなくてもやっていけると、変な自信を持っていたのかもしれません。

ただ、ここ数年、自分で立ち上げた会社を軌道に乗せる事に精一杯で、苦しみ悩み続けて、眠れない毎日が続いていました。そんな時に支えてくれたのは、国内外の当事者ならびにアライの友人達でした。感謝の気持ちがいっぱいと共に、こんな歳になって人の優しさに気付く自分がとても恥ずかしかったです。

このプロジェクトに参加させていただく事にしたのはコンセプトに共感し、こんな自分でも誰かの役に立ちたいと思ったからです。撮影はとても温かい雰囲気に包まれ、自分がモデルとして「特別」扱いをしてもらえました。以前は特別と思っていなかった自分がカミングアウトをする事により仲間内で「特別」になるという変な感覚でしたが、素晴らしい経験でした。

今でもカミングアウトが最善とは思っていませんが、する事によって得られるものや人に与えられるものがある事は確かです。自分の写真がその証拠として残っている事を誇りに思うと同時に、次に勇気を出して頂く方々の力になれればと思います。