Shizuku Sakurai
櫻井 しずく (右)
24歳 |
会社員 |
長野県出身 |
バイセクシュアル |
#006 2015年12月撮影
つい最近までLGBTという言葉も知らず、ましてレズビアンの方と関わることなど一度もありませんでした。
そんな私は、二年ほど前に出逢い仲良くしている女性の先輩にカミングアウトをされました。、その時一番最初に感じたことは『自分は何だろう』という気持ちでした。その先輩に対して否定的な感情はなく、むしろ私が好意を抱いていることに気づきました。以前からその先輩には他の人とは違う特別な感情を持っていたのですが、それが先輩からのカミングアウトによって自分の本当の気持ちに気づくことができました。
その先輩と、今回のプロジェクトに参加できとても嬉しく思っています。カミングアウトすることが、全てよい方向にいくとは限りませんが、私のように何かに気づくきっかけになることもあります。
まだまだ私の周りにはLGBTを知らない人がたくさんいます。もし、私の身近な人が私を見つけたら、驚くかもしれません。しかし、どんな感情でも何かを感じてもらうことそのものが、私たちを知ってもらう第一歩だと思います。
Tokiko Aizuka
相塚 登紀子 (左)
32歳 |
会社員 |
埼玉県出身 |
レズビアン |
#006 2015年12月撮影
23歳の時に両親にカミングアウトをしました。薄々気づかれていたので、ある程度は大丈夫だろうと思っていたのですが、母には泣かれ父には気の迷いだと言われ、ほぼ全否定でした。その時は、カミングアウトすることがいいこととは限らない、一方的な自分のエゴである、と感じました。
しかし、大好きな両親だからこそ分かって欲しいという気持ちと、悩ませてしまった事への罪悪感、けれども嘘をついていたくないという思いがあったので、時間をかけて寄り添っていく覚悟を決めました。それからは、時間がある時は実家に帰り今まで通り過ごすことで、以前と何も変わらない私である事を伝えるようにしました。
それからもうすぐ10年。
現在全てを理解しているかは分かりませんが、私がそういう人間である事を分かってくれています。今までわがまま好き勝手にやらせてくれた両親には、本当に感謝しています。
カミングアウトをする場合、相手に愛情を持って接する事が大切だと思います。
受け入れてくれたらもちろんですが、否定されてもその人を愛してください。
いつかきっと何か伝わると信じています。